2025年4月15日火曜日

苺の想いで

    
ベランダにて

昨日、苺の鉢植えが売られていた

 鑑賞用なのだろうか

 赤くなりかけの苺がひとつだけぶらさがって


 それを見ていたら

 ふと、さくらのことを思い出して

 笑みがこぼれた


 苺が大好きだったから


 もしさくらがいたら、

 毎朝、ベランダに置いたこの鉢に走っていくだろうに


 だって、あるときベランダの植木鉢にイヌビワが

 実をつけたことがあった


 さくらは、毎朝ベランダへ駆け出していって

 小さなイヌビワの実をとり

 口にくわえてはぽろっと落として

 イヌビワに対峙して、ウゥ・・・とうなって唸っていたから


 可愛くて可愛くて

 毎日同じことが繰り返されるのに


 イヌビワの季節の楽しみだった


 苺の鉢がそんな愛しい記憶を呼び起こす


 ひょっとしてベランダにこの鉢を置いたら、

 さくらが空から戻ってくるかもしれない

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