2022年1月9日日曜日

象の旅


正月に「象の旅」という本を読んだ

ポルトカル語圏で唯一のノーベル賞受賞者でもある

ジョゼ・サラマーゴが83歳のときに完成させた作品だ


時の国王ジョアン3世が従妹のオーストリア大公マクシミリアン2世へ

結婚祝いとして象を贈ることを思いつき

リズボンから遠くウィーンまで

象が旅をする話である


この本を読みながら

同じく象が江戸時代に将軍に謁見するため

長崎から江戸へと旅した話を思い出した


新奇なものに対する私たちの好奇心は現代も変わらない

この本によれば

人生は「喝采と忘却」だそうな


喝采のあとの忘却

象には迷惑なこった!


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